これは、米国コロラド州立大学比較腫瘍学部門教授Dr. Gregory K. Ogilvie が世界の獣医師に発信しているメッセージです。
短い言葉ではありますが、私は、この言葉にひどく感銘を受けたのを憶えています。
それまでの私は、いわゆる「木を見て森を見ず」とでもいいましょうか、とにかくペットの病気にのみ自分の興味が注がれ、動物を治療するということの意味をそれ程深く考えようともしませんでした。
今の獣医学がこれほどまでに発展、進歩した背景には、「人と動物の絆」が社会的に強く認識されるようになったことが一つの大きな要因と考えられています。
決して日本が経済的に豊かになり、ペットにお金をかける余裕ができたということだけではありません。
人間自身の価値観が量(クオンティティ)から質(クオリティ)へと変遷している現在、獣医療に求められるものも、同様であるといえると思います。
QOL(クオリティ オブ ライフ)のためのサポートは、獣医療にとって重要なテーマです。
そして今、この点を十分に踏まえた獣医療を展開することが、私の病院の根底でなければならないと考えるようになりました。これは、何も獣医学的な技術の部分だけではありません。
不安を抱えた飼い主さまと病気のペットが、病院に足を踏み入れた瞬間から、その「思いやり」を感じていただけるよう、飼い主さまには徹底したインフォームドコンセントを、ペットに対しては注意深いハンドリングによるストレスの軽減を心掛けております。
また、高度化した獣医療に対応できるよう症例に適した病院の御紹介も行っております。
私たちの「獣医療」を通して、社会に「思いやりや優しさ」を伝えていければ幸いです。
院長 山瀬 新悟
院長経歴 |
1992年 岐阜大学農学部獣医学科卒業
獣医師免許取得
可児市なかはら動物病院勤務
1995年 やませどうぶつ病院 開院
2014年4月〜2019年3月 岐阜大学動物病院 腫瘍科研修医
所属 |
連携および紹介実績病院 |